このわりばしの炭を、みなさんはどのようにお使いになっているのでしょうか?
 金子さんにお聞きしたところ、主に消臭剤としてトイレやお台所などに置いて使われているほか、マイナスイオンがこころを落ち着かせるとのことで、居間や客間などにも置かれているようです。
 そしてまた半年ほどたって効果がなくなってきたものは、つぶしてプランターや鉢などに、土壌改良材として活用されているとのことでした。
大きな炭の着火用炭として カッタで側面を切り抜く
(空気流通のため)
●わりばし炭はどこにある?
 ここで作られたわりばしの炭は150グラムづつ袋に詰められて、回収に協力してくださった飲食店様などで、一袋100円で販売されています。「たとえば家族でラーメンを食べに来たら、わりばしの炭が売っている。何だろう?と手に取ると“地球温暖化”だの“リサイクル”だの書いてある。そんなところから環境問題について考えてくれたらと思っています。」と、金子さん。実際、毎月3,000袋のわりばし炭が買われているそうです。
/「ギュルルルルーン」となにやらエンジン音が聞こえて来ました。これは薪割り機。ちありもやらせていただきました。
 チェーンソーで適度な長さに切った木を、機械に挟んでレバーを倒すとあっという間にきれいに割れていきます。ちょっと緊張したけど私にもできました!
 薪割りと言うと斧を振り下ろして割るイメージがあったけど、今では進歩しているんだねー。
チェーンソーで適当なサイズに そしてタテに割る機械へ
 ちありも切ったこの木は、この山から切り出されたものだそうです。
/「この森の木々はだいたい30〜50年で寿命をむかえるんです。ほおっておくと倒れたり腐ったりして森が荒れてしまう。だからこうやって人間が切り出してあげることで森を守っているんです。」
/「昔は薪や炭を生活燃料として使っていた。里の人間は里山から生長した木、痛んだ木などを切り出して。そしてそれが自然と森を守ることに繋がっていた。でも今は石油やガスなどの化石燃料を人々が使うため、山を手入れするものはなく森は荒れ果てている。」ということでした。

 木を切らないことが、森を守ることだと思っていたちありはちょっと驚きの事実。人口林の森では、間伐や枝打ちなど人が手を加えてあげることが必要なのだそうです。
ここ一帯も里山です
休憩中ブランコにのるちあり
遊べる、雰囲気の良い場所でした
ヤギが飼われていたり
牧場もあります
 さて、最後はわりばしの炭の袋詰め作業です。計って、広報用のビラと一緒に袋に詰めていきます。わりばしの炭は「カラカラカラ」と美しい、ちょっと金属的な音がします。
/はい、これで完成!! おみやげに頂いた炭はもちろん実際に使わせてもらおうと思います!

 ワンダーキャラバン最終回は、たった一本のわりばしから循環リサイクルへ、という教わることの多い炭焼き体験でした。
150グラムづつ測り入れます そしてできたわりばし炭!

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