だんまり太郎の森

だんまり太郎の森の一場面

あらすじ

昔々、あるところに太郎という男の子がいました。太郎は5才だというのに一言もしゃべったことがなかったので「だんまり太郎」とあだ名を付けられていました。だんまり太郎は、じっちゃんが残してくれた森を、大切に手入れをして守っていました。だが、村人達は材木の高値につられて山を売ってしまいました。  太郎が立派な青年になった頃、辺りの山々は荒れ放題になりましたが、太郎の山だけは木々の緑がいきいきとしていました。

そんなある日、村に今まで見たこともないような大雨が降りました。その雨で、山が崩れ、家々は流され、田は泥で埋まってしまいました。残されたのはじっちゃんの裏山と神社と太郎の家だけでした。村人達は、山を売った間違いに気づき、山を買い戻し、太郎の指揮で山に木を植え始めました。もう太郎はだんまりではありません。

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