ここ粟ヶ岳県民休養地は、粟ヶ岳の裾野、加茂川の水源地周りに広がる休養地。
秋には様々な木の実やツル植物もありクラフトの材料集めには最適です。

 今日は森林インストラクターの小林さんにゆきじがクラフトを教えてもらいます!

 まずはその水源池の周りをぐるりと回りながら、自然観察がてら材料を集めることにしました。
登山道・ハイキングコース・キャンプ場などもあるそう
小林インストラクター。スペシャルの時にもお世話になりました。
 さて池の周りには杉の木がたくさんあります。杉の木は雄花と雌花があるのだそうです。そしてこの雄花が春になると黄色い花粉をぶんぶん飛ばし、私たちの鼻を悩ませるのですね。
 ところでこのスギの葉、デコレーションに使えそうです。ということで少し頂いていきます。
材料調達に出発ー! 杉の葉ちょっと採っていこう
 この池は加茂川の水源池、魚の姿が見えるほど水がきれいです。ここには、“フナ”“ヤマメ”などの淡水魚が生息しているそうです。
●錦鯉とブラックバス
 池をのぞくと体長60cmほどの錦鯉を発見。
「この錦鯉は、誰かが放したモノでしょうね。錦鯉やブラックバスは雑食でヤゴなんかも丸飲みにしてしまう。だからブラックバスのいる池にはトンボがいない。釣った魚を放してやればいいってもんじゃない。できたら釣り人にもその辺を理解して欲しい」とのこと。
 アキアカネでにぎわうこの水源池も数年後にはどんな風景になっているんでしょうか?
 
 これが日本の国蝶“オオムラサキ”の幼虫が大好きな“エノキ”です。
  オオムラサキは幼虫時代はエノキの葉を食べて育ち、蝶になるとクヌギの樹液を吸い、そしてまたエノキにたまごを産み、エノキの近くで死んでいきます。
 だからオオムラサキは「雑木林の妖精」などとも呼ばれます。
オオムラサキの育ての親「エノキ」
●倒木の運命は?

 少し歩いていくと根こそぎ倒れた木を発見。この木は“ハリギリ”と言って“ちゃぶ台”や“下駄”の材料になるのだそうです。
 ところでこうした木は自然の中にあるときは、キノコなどの菌類がついて土に返していく仕組みだそうです。そうやって森はバランスを保っているのだそうです。
 でもこんなに大きな木が土に返るなんて不思議ですね!

風のしわざか、雪のしわざか?
/「ちょっと匂いをかいでみて!」小林さんに言われ葉の匂いをかぐゆきじ、「なんかくさ〜い」「この木はその名も“クサキ”、でもね臭いのは葉っぱだけで花は白百合のよう」なんですって。よく見ると木の実がブルーベリーみたいでかわいいよね。
その香りは… 実はかわいいんです
●ツルの取り方
/「シュルシュルシュル、パチン!」手際よくツルを引っ張り出し切っていく小林さん、くるくるくるっとこれまた手際よく巻いていくと、あっという間にリースのベースができあがりました。

 ツルを選ぶときは、まっすぐなモノよりも多少変化があるものの方が、リースにした時におもしろいモノができますよ!
手際よくツルをカット あっという間にベースが完成